「フィオリーナさんちょっといいかしら?」
「実は今夜私の屋敷で友達を集めてパーティーを開こうと思っているんですけれど・・・」
「是非フィオリーナさんも御出席して頂きたくって!」

『え、私をですか?』

「ええ、パーティーでフィオリーナさんに余興としてマリオネットを披露して頂きたいのですか!?」
「もちろん公演料は十分な額をお支払いしますけど、いかがしら?」

『お断りします!』

「そうねー!フィオリーナさんは芸術家でいらっしゃるから私どものパーティーでは公演なんて出来ませんよねー」




学校のプールから帰ったフィオリーナ、家の用事を済ませいつものように人形劇のアルバイト先へ・・・

『なんでマリオネットを見せるのに、こんな格好しかければいけないの?』

「いいかフィオリーナ、うちの店に来る客はお前のマリオネットを見に来るんじゃない!」
「みんなお前の肉体を見に来るんだ。」
「露出度が増えれば客も増える!、そうなればお前の分け前も増える。」
「せっかく小学校へ通い始め友達が出来て喜んでいる、妹の学校を辞めさせたく無いだろう!」

『ジュリエッタの!?』

「そうだ、それに病気で療養中のお前の親父さんの為にも金は必要だ。」
「それが分かったら今日からこの格好で仕事するんだ。いいな!」

『・・・・はい』